習志野草子 chibanosato’s blog

身の回りで起こったことやふと思ったことをつらつらと

耳鳴りとお友達

もう五年くらいのお付き合い、耳鳴り君。

最初の1年はきつかった。びっくりした。こんなの絶対おかしい。自分にえらいことが起こっとるに違いない。そう思って、焦って、ドクターショッピングしまくった。耳鼻科はもちろん、心療内科、聴神経腫瘍の検査でMRIも撮ったな。正直腫瘍が見つかって欲しかった。だって手術すれば治ると思ったから。針や整体の類も通いまくり。何件訪ねて幾ら使ったか思い出せない。とにかく無茶苦茶使ったのは間違いない。思い返すと「耳鳴りは気にしないのが一番」と言ってたおじいちゃん医師のいうとおりだった。いまだに僕の耳鳴り君は健在。

人によっては治ったり、症状が軽くなる人もいるのだろう。ネットで調べると音響療法や認知行動療法などが比較的有効なのだそうな。

老眼と違って、どういう訳か、耳鳴りは他人と共有しづらい。「最近近くのものが見えにくい」は言えても、「耳鳴りがするんだよね」は少し抵抗がある。多分心の有り様が関係していると思う。耳鳴り≒メンタルダウンと思われてしまう気がする。なんか頼りなく見られたりしないかとか。会社の同僚や上司からそう受け取られるのは辛い。実際、耳鳴り君がやってきたのは、仕事はスランプ、体調もスッキリしない時期だった。

ネットに沢山耳鳴りネタは転がってるけど、毎日チェックしていると幾ら検索ワードを変えても見覚えのあるサイトしかヒットしなくなる。ようやく諦めた始めた頃、思い切ってある人に聞いた。

「最近耳鳴りが、あっ、ちょとなんですが…〇〇さんってそんなことない、ですよねぇ、、」その方は僕の元上司で定年後の再雇用で僕のチームのメンバーになった方。

〇〇さん「いや、あるよ^_^、気にしたって仕方ないからねえ」

その〇〇さん、その後再雇用も満了し、65歳にして再就職して、今もバリバリの営業マン。

 

それからはせっせと筋トレに通い、いつも機嫌良くするようにしている。耳鳴りは相変わらず。気になる日とそうでない日がある。実際に音量が増減してるのか、その日の心理的なコンディションの影響なのかわからない。どちらにせよコントロール出来そうにない。だから気になる時は「僕も元気だけど耳鳴り君も頑張るねー」と心の中でつぶやくようにしている。全く気にならないと言ったら嘘になるが、とりあえず平気になった。

耳鳴りに悩んでいる方、この瞬間にも世界中で多くの研究者達があなたの症状を和らげよう、悩みを解消しようと努力してます。福音が近いのか、ずっと先のことなのか、僕には分かりません。でも耳鳴りも自分の一部です。目尻のしわや老眼みたいに受け入れてみませんか?医療や科学の進歩で耳鳴りを治療できる日がくれば◎、でなくともまあまあ○ということで。